どうもー、白くま父さんです。
よく天気予報で、例えば立春(2月3日頃)の時だと「今日は立春ということで、暦の上では今日から春ですがまだまだ寒いですね」とかいうじゃないですか。
いや寒いよ、だって立春の前は大寒(一年の内で一番寒い時期)ですもん。
立春とか大寒とかは、暦(こよみ)というよりは、二十四節気ってやつで、詳しくはWikipediaでも読んでほしいのですが、昔、中国の中原(今の河南省のあたり)で、1年春夏秋冬の4区分を太陽の動きから決めたやつなんで、気温なんか関係ないですし、日本と中国の場所の違いもあるんですよね。
二十四節気の内、まず以下の4つを決めて、それぞれの季節のだいたい真ん中にしてるんですよ。
夏至(6月21日頃):一年の中で昼の時間が一番長く、夜が一番短い日
冬至(12月22日頃):一年の中で昼の時間が一番短く、夜が一番長い日
春分(3月20日頃)、秋分(9月23日頃):昼の時間と夜の時間が同じになる日
んで、例えば立春は冬至と春分の半分くらいに機械的に設定してるんですね。
だからね、天気予報で「立春だから今日から春だ」ってのは、ちょっと乱暴で、「立春だからまだ寒いですが、今日からだんだんあったかくなって、しだいに春に近づいていきますよ」ってくらいで言えば、いーんじゃないでしょうか。
いきなり春には成りませんよ、実際はね。
一応、二十四節気のリストあげておきますか。
No. | 季節 | 二十四節気 | 2021年 の日付 | |
1 | 春 | 立春 りっしゅん | 2月3日 | 冬至と春分の中間。機械的に、ここから春。 |
2 | 春 | 雨水 うすい | 2月18日 | |
3 | 春 | 啓蟄 けいちつ | 3月5日 | |
4 | 春 | 春分 しゅんぶん | 3月20日 | 昼と夜の長さがほぼ同じになる日 |
5 | 春 | 清明 せいめい | 4月4日 | |
6 | 春 | 穀雨 こくう | 4月20日 | |
7 | 夏 | 立夏 りっか | 5月5日 | 春分と夏至の中間。機械的に、ここから夏。 |
8 | 夏 | 小満 しょうまん | 5月21日 | |
9 | 夏 | 芒種 ぼうしゅ | 6月5日 | |
10 | 夏 | 夏至 げし | 6月21日 | 一年の内で昼の時間が一番長く、夜の時間が一番短い日 |
11 | 夏 | 小暑 しょうしょ | 7月7日 | |
12 | 夏 | 大暑 たいしょ | 7月22日 | (中国中原では)一年で一番暑い頃 |
13 | 秋 | 立秋 りっしゅう | 8月7日 | 夏至と秋分の中間。機械的にここから秋。 |
14 | 秋 | 処暑 しょしょ | 8月23日 | |
15 | 秋 | 白露 はくろ | 9月7日 | |
16 | 秋 | 秋分 しゅうぶん | 9月23日 | 昼と夜の長さがほぼ同じになる日 |
17 | 秋 | 寒露 かんろ | 10月8日 | |
18 | 秋 | 霜降 そうこう | 10月23日 | |
19 | 冬 | 立冬 りっとう | 11月7日 | 秋分と当時の中間。機械的にここから冬。 |
20 | 冬 | 小雪 しょうせつ | 11月22日 | |
21 | 冬 | 大雪 たいせつ | 12月7日 | |
22 | 冬 | 冬至 とうじ | 12月22日 | 一年の内で昼の時間が一番短く、夜の時間が一番長い日 |
23 | 冬 | 小寒 しょうかん | 1月5日 | |
24 | 冬 | 大寒 たいかん | 1月20日 | (中国中原では)一年で一番寒い頃 |
はい、二十四節気のリストをあげましたが、啓蟄とかの意味を知りたい場合はwikipediaとかをしらべてくださいな。
どうせ、季節感がズレているんですから、白くま父さんはそんな細かいところは覚えませんね。
夏至、冬至、春分、秋分は天文学的にも重要なので覚えておいて、あとは、立春、立夏、立秋、立冬、大暑、大寒くらいで良いのでないですかね。
さて、二十四節気のリストにある中で、一年で一番暑いという「大暑」って季節感ズレすぎじゃね?って思いません?
これ、中国中原(河南省)と日本の場所の違いのようですよ。
中国中原、代表として河南省鄭州市(ていしゅうし:殷の時代の中国の首都)と秋田市の気温をWikipediaから引用して、グラフ化してみました。
中国中原の気温は、確かに大暑の頃に一番暑くなってますので、二十四節気バッチリですね。
わが秋田は、一番暑くなるのは大暑より一ヵ月くらい遅れるようです。
大寒も中国は確かに一番気温が低い時期ですけど、わが秋田は1月2月と同じくらいの冷え込みなのも、違いますね。
季節感ズレてるわけですよ。
しかし、中国大陸は同じ月の寒暖差厳しいですね。
特に冬は日中秋田より暖かいのに、夜間は秋田より冷え込むということですよ、きついなあ。
はい、ということでまとめますと、天気予報で暦の上ではホニャララというとき、季節感がズレているのは以下の理由と、白くま父さんは勝手に結論します。
- 太陽の動きから、夏至、冬至、立春、立秋を決めた二十四節気は、機械的に春夏秋冬をきめているので、季節感が合わない時期がある。
- 二十四節気は中国中原で作ったものなので、日本と場所的に違うので季節感が合わない。
以上ですー
初稿:2021-1-1
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