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どうもー、白くま父さんです。
川原田一里塚〜石川一里塚編に入って、今回は第3回目になります。
川原田一里塚跡から石川一里塚までの経路は以下のとおりです。
黄緑色の部分が、前回まで歩いた経路となります。前回は和田の町を探索し、国道13号線と合流した所まででした。今回は国道13号線に合流した羽州街道をたどり、石川一里塚に到達する予定です。
前回はここで、国道13号線に合流して終わりましたね。
今回はまず、左手にある陸橋に登ってみます。
いつも秋田市に帰る時にこの陸橋、正しくは和田歩道橋の下を車で通過しているのですが、歩いて渡るのは初めてですね。国道の拡幅工事のために新しく架け直したようですね。
架け直す前は、秋田市側から横手・大曲方面に向かう際にこの陸橋をみると、どうやらトラックか何かが積荷をぶつけたらしそうな凹みが歩道橋の側面にありましたよ。
架け直す前の歩道橋は、もうチョット先(西)の方に有ったはずですがね。
和田歩道橋から国道13号線秋田方面を見ております。片道2車線化の工事が着々とすすんでますねー
今度は、国道13号線横手・大曲方面を見ております。こちらは羽州街道が合流してますので、拡幅工事で昔の面影が消えてしまうのではという心配もありますねー。拡幅工事の前に遺跡発掘調査とかしたんですかねぇ?秋田県遺跡地図情報によると、今日進む石川一里塚までの間は特に遺跡発掘調査はしてないようです。
歩道橋を渡り、国道13号線の北側に来ました。前回参道が国道で分断されてしまっていた陽田寺にきました。移転によりやはり新しく立て直したようですね。
そして、陽田寺さんの右隣に神社の鳥居があります。もちろん、入っていきましょう!!
いつも、ここを車で通るたびに気になってたんですよ。徒歩の旅は普段車で気になっていても寄れない場所に気軽に行けるのが良いです。
鳥居を潜って、階段を登っていきます。
杉並木を抜けるとまた鳥居があります。
そして、鳥居の奥には立派な御社があります。この場合は「おんしゃ」じゃなくて「おやしろ」ですからねw
本当に静かなところにあり、すぐそこに国道があることを忘れてしまいます。
横から見ますと、拝殿の奥に本殿がある形ですね。拝殿がお参りする場所で本殿が神様が鎮座されているところだったと思います。立派ですねー
熊野神社の沿革が掲げてありました。元は保量神社と言ったんですね。四ツ小屋の保量神社とかつては関係が有ったのでしょうかね。
神社の境内には、多数の石碑があります。和田の方達に大事にされている神社であることが解ります。
こちらは、唐獅子・石灯籠・手洗石の奉納を記念したもので大正六年だそうです。
こちらは、杉200本・落葉松30本・庭園築造の奉納記念です。大正末期と昭和初期の奉納を記念しているようです。
聖徳太子碑だそうです。聖徳太子信仰の講が和田には有ったんですね。
忠魂碑ですね。古いくてチョット大きな神社には良く残っています。
郷土角力(すもう)記念碑です。和田出身の力士の記念碑なんでしょうかね?
結構、人名が書いてあるのですが、白くま父さんは相撲詳しくないのでわからなかったです。
昭和2年に社殿裏の杉を奉納した記念碑ですね。1927年ですから、96年前ですね。
大きい太い杉がいっぱいあるわけです。
その杉の間を小道があるので、歩いて降りていくと
なんと、さっきとは別のルートで入り口の鳥居の横に降りてきました。
熊野神社を後にして、今回は国道13号線と一致していますが、羽州街道を西に進みましょう。
陽田寺の右隣にわだ幼稚園があります。陽田寺さんの経営かな?
さっき渡ってきた和田歩道橋ですね。架け直す前は薄緑色でしたよ。
羽州街道を西にどんどん進みます。
左手に秋田森林管理署が見えてきました。昔の営林署ですね。
ちなみに秋田市中通にあるのは東北森林管理局(旧営林局)で福島県を除く東北5県を管轄している林野庁の地方支分部局だそうです。
秋田森林管理署の道路向かいには面白い名前の洋裁専門店 まんまドレメさんがあります。
ドレメはドレスメーキングという雑誌が昔あったそうなので、洋裁のことをドレメと言ったのかも知れません。
ちなみにこの秋田森林管理署とまんまドレメさんのあたりに、架け直す前の和田歩道橋があったはずです。
どんどん、羽州街道(国道13号線)を西に進みますと、まだ残っているお宅があり、拡幅工事がちょっと中断していました。
ーーーー2021-12-12追記
2021-12-11に再訪しましたところ、こちらのお宅は既に撤去されておりました。
どんどん拡幅工事が進んでいるようですよ。
ーーー2021-12-12追記ここまで
ここで、道路向かいをみると大きな2本の木の下に、なにやらありますね。
車に気をつけて横断して行ってみましょう。
はい、お馴染みの庚申塚ですね。つまり、江戸時代の和田の町の出口はこの辺りだったということですかね。
また、祠?のなかを除くと、庚申塚と女安全とあるのでなにか安全を祈願した?石像がありました。
金毘羅大権現が祀られているので、和田には金毘羅さんへの参拝講が有ったんですね。
妙見信仰もあったようですね。妙見菩薩は軍神としても信仰されていたようですので、和田のお武家さんに関係ありそうですね。
そして、祠の左には、産婆 金マン 高橋イト 之碑 がありました。
お産婆さんの石碑があるということは、余程腕の良い産婆さんで和田の皆さんに感謝されていたのでしょう。
ちなみに江戸時代に大名行列を横切ると無礼打ちにされたそうですが、飛脚と出産の取り上げにむかっている産婆さんは特別にゆるされたそうですから、江戸時代でも出産は特別扱いだったんですね。
この石碑は昭和25年に再建されているようです。はたして、金マンさんと高橋イトさんがいつの時代の方かは、ちょっとわかりません。苗字があるから明治以降かな?
世話人に今野政吉さんと言う方の名前がありますが
ちかくに「いまの整骨院」さんがありますので、ご子孫のお家でしょうかね?
「産婆 金マン 高橋イト 之碑」と「いまの整骨院」さんの間に「和田小学校跡地記念碑」があります。
和田小学校はこの地に明治31(1898)年から昭和36(1961)年まで有ったそうです。
これら石碑群の場所はこの辺りです。
また、和田小学校は今は河辺小学校となっているそうで、現在の河辺小学校の場所はここです。
さて、羽州街道の旅を進めましょう。
先のまだ残っているお宅の後には土盛りがあり、
土盛りの後からまた拡幅工事がされております。
向こうに見える小玉酒店は国道13号線沿いにありましたが、拡幅工事のためあの場所に移転しました。
さあ、どんどん西に羽州街道を進みましょう。
国道の下に水路を通すのかな?
存じております!!
令和3年5月19日までと書いてありますが、令和3年11月も工事してますけどねえ?
この国道13号線の拡幅工事の概要を調べてみますと、国土交通省 東北地方整備局 秋田河川国道事務所のホームページに情報がありました。大体、下記の図のような感じで工事を進めているようです。
ざっと言うと、下記の概要のようです。
1.和田〜和田坂本交差点(太陽鉱油のある交差点、河ドラの近く)まで、令和6年度まで片道2車線で4車線にて開通予定。
2.和田坂本交差点〜出羽グリーンロード入口付近までは、工事予定は未定のようです。現在の国道13号線を秋田方面へ向かう2車線にして、大曲・横手方面にむかう2車線の道路を新たに黃緑色のルートで建設する計画のようです。
なかなか、大規模な計画のようですね。用地買収がうまく行くかどうかが鍵のようですよ!!
旅を続けます。
式田口入口バス停前を通過します。
和田の式田地区に行く道はここからちょっと離れてますがねぇ?
ちなみに和田村は明治6年まで、式田宮崎村という村名だったそうです。
なので、江戸時代の地図をみて式田宮崎村とあったら、今の和田のことですよ。
さらに西にすすみます。左にいくと山の途中に和田野球場があります。その山の上には昔、和田城があったそうです。今は行っても水道の配水場があるだけのようです。
どんどん西に進みます。今度は墓地が残っていて拡幅工事が中断しています。
ここで国道をちょっと渡ってみると、ちょっと新しめのお地蔵さんがあり、分岐路があります。
ここが式田地区への入口です。バス停はこの辺りにあるべきじゃないかな?
国道を、いや羽州街道を進みます。だんだん、歩道がやせ細ってきました。
秋田観光バス前を通過します。いつも大量に観光バスが停まってますよねー
左手に立派な石垣のお屋敷がありますねー
かつての和田小学校、今の河辺小学校はこの道を左折して行くとあるようです。
この辺りはまだ移転が進んでいないようです。
この松の木は伐られてしまうのでしょうか。できることならなるべく移植していただきたいですね。
さらに羽州街道を西に進みますと、左手に菊地造園さんが見えてきます。以前よりだいぶ植木が減ったような気がします。移転に向けて整理中なのかもしれません。
はい、そして菊地造園さんのすぐ隣のこちらの空き地、参考文献1によるとこの辺りに今回の目的地である石川一里塚がかつて有ったようです。
付近はT字路になっておりますので、比較的見つけやすいと思います。
そして、対になるもう一方の一里塚は、道路向かいT字路の突き当りのこの辺りに有ったようです。
近くに「ラーメンショップ」さんがありますので、わかりやすいかと思います。
目的地である石川一里塚にたどり着きましたので、今回の「秋田県南部羽州街道歩き旅 川原田一里塚〜石川一里塚編」は、その3で終了です。
和田の町は、雰囲気良かったね。
次の旅はどうだろうね!!
次回の「秋田県南部羽州街道歩き旅 石川一里塚〜船沢一里塚編」その1にご期待下さい!
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白くま父さんの勝手にお願いコーナー!!
うーん、今回は特に無いですねー
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参考文献1:佐藤晃之輔「秋田・羽州街道の一里塚」秋田文化出版 2013
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初稿:2021-12-3
追記:2021-12-12
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