答えは、問3:①、問4:④ です。
この問題は変圧器の変圧比に関する知識があると答えられますね。
変圧器の一般的な事は下記の動画がよく説明されていますので、よかったらご覧ください。20分くらいですよ。
NHK高校講座 基礎物理
第36回 第2編 さまざまな物理現象とエネルギー なぜ交流を使うのか ~直流と交流~
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それでは、解答です。
まず、問3です。
一次コイル側の電圧\(V_1\)、巻き数\(N_1\)、同様に二次コイル側の電圧\(V_2\)、巻き数\(N_2\)とすると、電圧と巻数の間には、次の関係があるのでしたね。
$$ \frac{N_2}{N_1} =\frac{V_2}{V_1} \tag{1} $$
電圧比は巻き数の比に等しい
よって、一次コイル側の電圧\(V_1=100V\)、二次コイル側の電圧\(V_2=8V\)を\((1)\)式に代入すれば、
$$ \frac{N_2}{N_1} =\frac{V_2}{V_1}=\frac{8}{100}=0.08 $$
となり、問3:①が正解となります。
つぎに問4です。
一次コイル側の電流\(I_1\)、二次コイル側の電流\(I_2\)とします。
一次コイル側と二次コイル側で電力が等しく保たれるのですから、次式が成り立ちます。
$$ V_1 I_1 =V_2 I_2 \tag{2} $$
\((2)\)式を変形して\((3)\)式とします。
$$ \frac{I_2}{I_1}=\frac{V_1}{V_2} \tag{3} $$
\((3)\)式は\((1)\)式の逆数になっていることがわかりますので、\((3)\)式に問3の答えである0.08を代入すると
$$ \frac{I_2}{I_1}=\frac{V_1}{V_2} =\frac{1}{0.08}=12.5 $$
よって、問4:④が正解となります。
トランスの巻数比、変圧比、変流比は\((1)\)式、\((3)\)式から、
$$ \frac{N_2}{N_1} =\frac{V_2}{V_1}=\frac{I_1}{I_2} $$
という関係がありますので、これをはじめから適用しても良いです。
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答えは、④ です。
電力の知識が有れば求められます。
電力の一般的な事は下記の動画がよく説明されていますので、よかったらご覧ください。20分くらいですよ。
NHK高校講座 基礎物理
第33回 第2編 さまざまな物理現象とエネルギー 電気エネルギーの消費量 ~電力と電力量~
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それでは、解答です。
まず、カッターを構成するニクロム線\(16cm=0.16m\)の抵抗値\(R\)を求めます。
ニクロム線の商品ラベルによると「長さ\(1m\)あたりの抵抗値 \(8.0\Omega\)」とありますから、カッターを構成するニクロム線\(0.16m\)の抵抗値\(R\)は、
$$ R=8.0\times0.16\Omega \tag{4} $$
となります。
さて、変圧器の二次側つまりニクロム線の消費電力は\(V_2 I_2\)で求められます。でも\(V_2=8.0V\)が分かっていても、\(I_2\)がまだわかりません。
でも、ニクロム線の抵抗値\(R\)は式\((4)\)で分かってますので、オームの法則\(V=RI\)を変形して\(I=\displaystyle\frac{V}{R}\)を利用すればニクロム線を流れる電流がわかりますので、消費電力は求まります。
つまり、
$$V_2 I_2 = V_2\cdot\frac{V_2}{R}=\frac{(V_2)^2}{R}=\frac{(8.0)^2}{8.0\times0.16}=\frac{1}{0.02}=50 $$
よっt,ニクロム線で作ったこのカッターの消費電力は\(50W\)となり、答えは④となります。
他にも大学共通テストの解答の記事がありますので、よかったら見てくださいね。
初稿:2021-1-30
数式修正:2021-2-22
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